昔、三河渕(板荷小学校の前の黒川の深いところ)に大きな“なまず”がすんでいました。魚がたくさんいましたので、荒男があくを流して魚をたくさんとろうと相談しました。その夜、小僧さんが荒男の家を訪ねてきました。小僧さんは、
「明日、本当にあくを流すつもりか。」
と聞きました。荒男はそんなことはしないと言い、小麦饅頭をくれて帰しました。〜つづく〜 (郷土史いろはかるたより。)
板荷の伝統行事”アンバ様”を素材にした創作劇。中学生によるお囃子演奏を取り入れたり、アンバ様の保存会の方々にご出演いただいたりと、地域を巻き込んでの演出となった。大勢の中学生の参加があり、オペレッタ教室は一気に充実したものとなっていった。
日枝神社のわきに、大杉神社があります。“アンバ様”のお宮です。毎年、三月の第一土・日にお祭りがあります。これは、江戸時代に板荷に恐ろしい病気が流行しました。村人は何とかしようとしてこの病気を村から追い出そうとしました。そして村に祭られている“アンバ様”にお祈りしました。“アンバ様”のお告げにより家々にみこしと金幣を持ち込んで、座敷から疫病神を追い払い、台所に逃げた疫病神を悪魔よけの獅子に食べさせ、見事に疫病神を追い払いました。この祭りは今でも盛大に行われています。 (郷土史いろはかるたより)
第四回公演「板荷いろはカルタ」(2001年)
板荷の名所旧跡、歴史、伝説などを詠った”板荷いろはカルタ"は地域の方の創作品。子供たちにとってはかるた鳥大会でおなじみのもの。それを素材にまったくの創作を作り上げた。地域の人たちにとっても、板荷の歴史や文化を学びなおすよい機会になったと言う声があった。
第五回公演(2002年)「いたが水ものがたり〜a drop of life いのちのひとしずく〜」
子供たちの創作意欲は年々高まり、しかも地域社会に目が向けられていった。水やゴミなどの環境問題をファンタジックに描きたいという子供たちの発想から、2002水ものがたりは生まれた。水の大切さ、自然の大切さ、ゴミのリサイクルを訴えたこのオペレッタは、毎日の暮らしを見直すきっかけとなった。
第六回公演 「ふれあい〜road stationいたが〜」(2003年)
公演会場の近くに、”板荷ふれあい直売所”がある。そこはさまざまな人たちの交流の場所であり、高齢者にとっては生きがいづくりの場でもある。子供たちは取材を通して直売所が果たしている大きな役割を読み取っていった。オペレッタ教室が一丸となって取り組んだ2時間半に及ぶ超大作。酷暑の中、滴る汗をぬぐい去ることもなく演じている子供たちの姿は、涙なくして観られるものではなかった。
地域づくり全国交流会議鹿沼大会 事例発表「板荷賛歌」(2003年)
1998年から2003年までのあいだに発表された板荷ふるさとオペレッタの中から、ふるさと板荷の今、そして未来について問いかけた名場面を集めた書き下ろしの作品です。
第七回公演「山」(2004年)
すがすがしい秋の学校。村中のあちらこちらで稲刈りが行われている。そんな中、中学生の男子3人が、窓から秋の山を眺め、豊かな山の幸に思いを巡らす。我慢しきれなくなった3人は、学校を抜け出し、山に遊びに行ってしまう。キノコの精や山の精がとってもファンタジーであった。
第八回公演「やまゆりの歌」(2005年)
主人公耕作の母夕実は、植物を大切にしている。花の精や雑草の精はそんな夕実のことが、大好きだ。しかし夕実は長年患っていた病で倒れてしまう。そこで花の精やまゆりが人間”百合”に化け、耕作に薬草を届けに行く。耕作と百合は恋に落ち、山の神に必死に頼み、やまゆりは人間に化身するのであった。
第九回公演「風」(2006年)
愛河は幼いころから身体が弱く、家で寝ていたため、小学校に入って友達とどう接したらいいのか分からない。それをみた小学校の友達、先生、地域が一体となって「愛河を救えプログラム」を計画する。
”板荷の子はみんな友達。ひとりぼっちにしておかないよ”
愛河の好きな”風”にばけて愛河の友達になる。愛河もみんなから勇気をもらい、明るい子になっていった。沢山の友達が出来た愛河は、みんなと一緒に盆踊りに行くことに。”風”を通じて、子供同士、子供と大人の人間関係を描いた優しいものがたりです。
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